今朝NHKニュースで流れていて、衝撃を受けました。
衝撃を受けたのは「大人が3人も揃って、まともな判断ができなかったのか?」という衝撃です。
ニュースの内容はこちら↓
残業代をアテにした住宅ローン借入、昔から「危険」って言われてたよね?
取り上げられていた男性は、母親と姉の3人暮らしで、5,000万円のローンを3人で組み、当人の負担額は月6万円。当時の残業代も6万円だから、十分払える、と考えていたようです。
「残業代が減り、手取りが19万円になって普通の暮らしも厳しい」
「残業やらなくてもまともに暮らしていける給料払ってくれと思う」
と言っていましたが、なーんか勝手なこと言ってるな、と思ってしまいました。
19万円あれば生活できるじゃん?
…と思って見ていると、どうも母親が認知症になり、姉がその介護・医療費を負担することになって、毎月のローン21万円をすべて男性が支払うことになり、破綻した、ということです。
でもね、「基本給では生活が厳しい。残業でまかなっていた、そもそも。残業しなくても生活できる給金くれと思いますよ。」ってのはオカシイ。
だって、そもそもその会社を選んで入社したのは男性なわけで。嫌なら転職するか副業すればいい、って私は思うのです。
転職が年齢やスキルで難しいって事情もあるかもしれないけれど、ローンを組んだのは自分たちなわけで。
一人暮らしをするとき、「家賃は手取りの1/3に」って話、有名だよね?
一人暮らしをするとき、家賃は手取りの1/3にしておけ、って話は聞いたことがありますよね?
節約上手で、他に遣うことがないからもっと負担を大きくても大丈夫、という人もいるけれど、この1/3の基準は、「何かあっても対応できる金額」ということです。
この男性の場合、手取りが19万円だから、給料の1/3には収まっています。
でもごっそり抜け落ちていたのが、その他のリスク。想像力の欠如です。
母親が年老いていくのは最初からわかっていることで、認知症や介護の可能性は想像できたはず。
姉が結婚して家を出たら? 自分が嫁をもらったら? 稼ぎ頭の姉と自分がうつになって働けなくなったら?
いろんな想像力を働かせて、「何があっても払える金額」の家を買うべきだった、というだけ。
身内でローンを組む危険
この家族、すごく仲が良かったんでしょうね。
もし姉か自分が返済途中で結婚して、家を出て新居を構えたい、新居を買わなくとも、別で暮らしたい、ってなる可能性はゼロだったんでしょうか。
返済云々の前に、マンションの財産分与の話で揉めるのが目に見えています。マンションを譲渡する代わりに価値額の1/3を要求されても払えませんよね、この人たち。
ローンを滞納する前に銀行に行かなかっただらしなさ
ローンを滞納する前に、銀行に相談すれば、月々の返済計画を見直してくれたり、対応してくれます。
賃貸で部屋を借りていて、5ヶ月も滞納していれば大家に追い出されることくらい想像つくでしょう。ローンだって同じことです。
事前に銀行に相談しておけば、銀行側も滞納されて取りっぱぐれるよりはマシだから親身になって対応してくれるんです。
で、こういう人たちの共通点として「知らなかった。もっと早く教えてくれる人がいたら…」ということ。
ローン滞納5ヶ月もしていて、姉も弟もインターネットで調べないのか? と思うのです。滞納したらどうなるか。競売にかけられたらどうなるか。
自分で調べない、動かない。考えない。不思議です。
持ち家神話が大きすぎる
家がなかったら老後大変、というのはわかります。
高齢になっても家賃が払い続けられるのか? というのは誰もが不安になること。
でも、この男性たちが買ったのはマンション。高齢になる頃には修繕積立費も上がってくるし、管理費だって必要です。固定資産税もかかります。
そう考えると、修繕積立費・管理費・固定資産税を月に均すと小さくて安いアパートやマンションを借りているのとほぼ変わらない、ということだってあります。
UI賃貸を検討することだってできるし。
持ち家は、返済が終わってもお金がかかるもの、ということをわかっておいたほうがいい。
会社に依存しすぎ
会社もけっこうあくどいのは事実。
基本給が少なく、残業代やボーナスなどの手当で、一見毎月の給料が高いと見せかける。
でもボーナスは基本給に対して2ヶ月とか3ヶ月とか決められているものだし、そもそもボーナスは会社の売上に応じて払われるものだから、ゼロでもいいわけです。
社員から不満が続出して退職されて、会社運営が続けられなくなるというリスクが経営者側にあるからボーナスは払っているけれど、そもそもボーナスが減っても社員はなにも言えません。
で、働き方改革になって残業が減ったために残業代を支払わない、というのもおかしな話ですよね。残業をしていないのだから残業代は発生しないのは当然なんですが、会社側はそもそも、残業代を見越して基本給を低くしているわけで。
効率上げろ、時間ないに終わらせろ、と言われて実際にそうなれば、残業代で支払っていた対価を給料に反映させたっていいわけです。
という会社側の思惑を知らずに、ただ毎月給料をもらって働いているサラリーマンの意識が低すぎる、というのも問題。
そもそも会社なんてそういうもんだ、と思っていなきゃ、ダメだと思う。
これからはスキルと能力に対価が支払われる時代
サラリーマンは、基本は「時間労働に対する対価」で給料を貰っています。
もちろん、営業成績がいいとか、資格を取ってそれを評価してくれる会社で手当が付くとか、昔からスキルに対する対価も手当として上乗せされたり昇給したり、というのはありました。
でも、これからは確実に「手に職」がないと生き残れないと思います。
しかもこの「手に職」も見誤ると「資格取ったけど全然食えない」ということもたくさんあります。
鍼灸師とか、あん摩マッサージ師とか、国家資格ですがサラリーマンよりも低い給料でキューキューの人が多いですし。
医療事務とか、女性に人気の資格ですけど、実際に資格を取って病院で働いけている人なんてごくわずかなのが実態。ほとんどの人は資格を活かしきれずに「記念受験」みたいになっていると思います。
今子供を育てている人は、将来、そういうことも想定して塾や習い事をさせるといいと思います。
自分の力で生き抜かなくちゃいけない、というのは、今大人の私たちが想像できないくらいシビアな時代がこどもたちを待ち受けていると思います。
子供が自発的に「やりたい!」と思って習わせるならいいですが、親のエゴや自己満足でピアノやバレエを習わせるのはちょっと危険。
男の子も女の子も、子供のうちから習っておくといい!と思うのは、「プログラミング」です。
今、プログラミング関連のサイト制作をしていますが、この業界はかなり右肩上がりで、プログラミングの中でもAI、機械学習、ディープラーニングの分野はかなりオイシイです。
子供のうちからプログラミングに親しんでいると、中学、高校性では簡単なWEBサービスを開発しました!なんてことはかなり現実的だし、卒業後違う道に進んだとしても、副業でがっぽり稼いだり、万が一のときの身を助けてくれます。
大人も、20代、30代前半ならプログラミング学習を始めればいいと思う。今の会社を辞めないで、平日夜とか週末に集中して勉強して、3ヶ月~半年もすればエンジニアとして仕事ができるようになる、っていうのはかなりコスパが高いです。
とにかく会社に依存していても、定年退職まで安泰とは言えない時代。
自分で考えて、リスクを想定しつつ、そのリスクに備える、ということが大事だと思ったニュースでした。
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